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みやびの社労士事務所代表の稲富です。
当事務所の人材育成教育は一般従業員に受講していただくのではなく、社長を含めた上司の方を対象とした研修になります。
なぜ研修の対象者が社長を含めた上司の方々なのでしょうか。
その根拠となるものがランチェスター経営株式会社が出版している「組織戦略」にも掲載されています。
私はランチェスター経営株式会社の代表取締役の竹田陽一先生からマンツーマンで1回につき2時間弱、特別に個別でご指導いただいております。その竹田先生に許可をいただきまして組織戦略に記載されている内容を引用します。
以前、日本のある大学を卒業した学生が仕事の技能をどのように高めていくかについて追跡調査したところ意外な事実が分かり注目を集めた。
その事実とは新人の成長は上司の実力に大きく影響されるということでした。
結果を分かりやすく伝える為に4通りの組み合わせができる。
①上司の実力は高く、新人の素質も高い
②上司の実力は高いが、新人の素質は低い
③上司の実力は低いが、新人の素質は高い
④上司の実力は低く、新人の素質も低い
この組み合わせを図にして実態調査による仕事の実績順位は次の通り
実態調査をするとお金がいるが、本気で実態調査をすると、しばしば意外な結果をもたらすことがあるが、この場合もそうであった。
①上司の実力は高く、新人の素質も高い
上司の実力が高いため、素質が高い新人は刺激を受け、やる気を出して仕事をするので実力が急速に高まる。難しい仕事も意欲的に挑戦する。
仕事の量は最高になる。健康的で信頼のある理想的なチームに。
②新人の素質は低いが、上司の実力は高い
新人の素質は低いが、上司の実力が高いので徐々にやる気を出して仕事の量も多くなる。
しかし5年ぐらいで技能の上昇速度が鈍化し始める。
実績は1番目の0.6~0.7ガケくらいになる。
③上司の実力は低く、新人の素質も低い
上司の実力と新人の素質も低いので新人の実力が高まる速度は遅くなる。
仕事のやり方で両者が対立したり、議論することはなく、仲の良いチームになることが多い。話題は仕事より趣味の話が多い。仕事量は少なく、採算ギリギリか赤字になる。
④新人の素質は高いが、上司の実力は低い
新人の素質が高く、意欲も強いので仕事の技能が急速に高まっていく。
上司の実力が低いと、2.5年~3年で新人が上司の実力を上回るようになる。逆転現象が起きる。
こうなるとミーティングの時、新人の意見が正しく、実力が低い上司の意見が違うということが起き始める。
初めのうちは上司も我慢するが、再々起きると上司は気分を悪くし、皮肉を言ったり、いやがらせ的な行為をすることになり、徐々に対立が発生する。
新人はやる気をなくし、欠勤が多くなるので仕事量は最低になる。素質が高い新人は上司と会社に失望し、やがて退職する。
素質が高い人が3年~4年で会社を辞めた場合、上司に原因があることが多い。
素質が高い新人が辞めたあと、実力が低い上司の中には「人事部はもっと良い新人を採用するように」という意見書を出した人もいた。
もしもっと素質が高い新人が入ったら退職するまでの期間が短くなるだけ。つまり真の原因は自分の実力の低さにあるが、それに気付いていない。自分は被害者だと思っている。
この実態調査の結果が日本経済新聞に特集で報道された。その時、多くの人が感心を持って読んだが、やがて忘れた。その理由は、この内容は上司側に都合が悪いから。
ここまでが引用です。
このように従業員が成長する為には上司の実力が高いことが絶対条件になります。あなたの会社はいかがでしょうか?
当事務所の人材育成教育は上司の方の指導の実力を高める為のノウハウも満載です。是非この機会に上司の指導力向上について取り組んでみませんか。
当事務所がしっかりサポートします!
(ランチェスター経営株式会社:組織戦略より https://www.lanchest.com/)
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