「税理士事務所に入社してくれるけど、すぐに辞めてしまう人ばかりで困っている…」
「どうすれば、採用に失敗しないコツを掴めるのか?」
もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、この記事を読んでいただきたいと思います。
税理士事務所で働く上での必要なスキルや行動特性は、履歴書や資格欄だけでは見えてきません。
採用に失敗しないコツは、
「長期的に活躍する人材の選び方」を知ることから始まります。
今回は、税理士事務所での働き方を踏まえて採用面接官が知っておくべき“見抜き方”のポイントを3つお伝えします。
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【1】数字と期限への意識があるかを見極める
税理士事務所の仕事は、正確さとスピードが命です。月次処理、年末調整、申告期限、すべてに「ミスなく、期限通り」が求められます。
採用面接官として見ておくべきなのは、応募者が「数字や期限」にどれだけ意識を持っているかです。
たとえば、
・「過去に締め切りが厳しい業務をどのように乗り越えましたか?」
・「自分なりに工夫している時間管理の方法はありますか?」
このような質問を通して、具体的なエピソードを話せるかどうかを見ましょう。経験が浅くても、細やかな仕事に向き合う姿勢があれば、大きな戦力になる可能性があります。
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【2】受け身ではなく、自ら学ぶ姿勢があるか?
税理士事務所は「日々、法改正」と隣り合わせです。誰かに言われてから動くのでは遅い場面も多く、自ら学び、対応できる柔軟性が求められます。
「新人だから教えてもらって当然」といったスタンスの方よりも、自らテキストや書籍を手に取り、「分からないことはまず調べてから聞く」姿勢がある人が理想です。
面接では、
・「最近、自分で学んだことはありますか?」
・「新しい知識を得るために、日常的に心がけていることはありますか?」
このように聞いてみると、受け身タイプかどうかを見抜くことができます。
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【3】過去の人間関係や職場での姿勢を聞く
税理士事務所で働く上での必要なスキルのひとつに、「人間関係の構築力」があります。
職場は少人数体制が多く、スタッフ同士の関係が業務の質に直結します。
だからこそ、過去の職場でのやり取りに注目してください。
・「以前の職場でどんな人と働くのが得意でしたか?」
・「上司や先輩と意見が合わなかったとき、どんな対応をしましたか?」
これらの問いで、協調性や柔軟性の程度を測ることができます。前職の悪口が多い人や、自分の非を一切語らない人には注意が必要です。
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【資格や学歴よりも“価値観”を重視】
税理士事務所の採用において、
「簿記〇級」「税理士試験の合格科目」などが注目されがちですが、
それ以上に重要なのが“働く姿勢や価値観”です。
長期的に活躍してくれる人材とは、「事務所の文化にフィットする人」です。
たとえば、あなたの事務所が「穏やかな雰囲気」であれば、
・人の話を丁寧に聞く人
・落ち着いた行動ができる人
こういった応募者を選ぶことが、結果的に長期定着につながるのです。
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【まとめ:見抜くべきは「未来の行動」】
いくら経歴が立派でも、「実際の仕事ぶり」は過去の職場でしか分かりません。
だからこそ、面接で見抜くべきは「未来にどう動いてくれるか」。
税理士事務所で必要とされる
・期限意識
・自発的な学習
・協調性
この3つの視点から質問を組み立て、応募者の本質的な人柄や価値観に触れることが大切です。
今後の採用で後悔しないために、今日からぜひ面接のやり方を見直してみてください。
あなたの事務所にふさわしい人材が、きっと見つかります。