ただほめるだけではなく、より効果的な方法が実験によって証明されました。まずアルバイトの大学生(計80人を対象)には実験とは知らせずに、イベント会場までの道順を電話で問い合わせてきた人に対して口頭で案内させる仕事をしてもらいました。
実験の第1段階は上司と10分ほど雑談しながらコミュニケーションを取る関係性が高いグループと、全く会話を交わさずコミュニケーションを取らない関係性の低いグループに分けます。
第2段階では、マニュアルを遵守しミスを極力避けて安全を強く意識した道案内をする「基本目標の条件」と、相手に配慮して分かりやすい説明を自ら考えて工夫のある電話対応をする「工夫目標の条件」に分けます。
第3段階では、客を装った実験スタッフから問い合わせの電話が掛かってきます。ここで部下に対して上司が「今の対応は工夫していてとても良かった」と高く評価する「ほめ条件」と、何もコメントをしない「ほめなし条件」に分類します。この後もう一度電話対応とそれに対する上司のフィードバックを行って実験を終了します。
この実験の結果、工夫目標の条件においてほめることがポジティブな効果をもたらしてくれることが分かりました。
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